自動プリズム洗浄サイクルは、洗浄準備、洗浄、復旧の3つの段階から構成されています。オプションの洗浄準備機能は、洗浄前に凝縮液を吹き飛ばす必要がある場合に使用します。洗浄準備の後、洗浄準備リレーと洗浄リレーの両方が同時にアクティブにならないように、1秒間の休止があります。
洗浄間隔が経過すると、洗浄サイクルが開始されます。洗浄は、外部スイッチを閉じて開始することも(「入力スイッチの設定」を参照)、[センサステータス]画面から手動で開始することもできます(「プリズム洗浄のテスト」を参照)。
これらの洗浄開始方法の優先順位は、次のとおりです。
- 手動による洗浄
- 遠隔洗浄リクエスト
- 洗浄間隔タイマー
安全上の理由から、2個のセンサを同時に洗浄しないでください。センサBの洗浄中にセンサAの手動洗浄ボタンを押した場合、センサBの洗浄が終了してからセンサAの洗浄サイクルが開始されます。センサAの洗浄中にセンサBの間隔時間が経過した場合、センサAの洗浄が終了するまで、センサBの洗浄は開始されません。 |
遠隔洗浄リクエストの場合、もう一方のセンサの洗浄中にリクエストを受信すると、そのリクエストは破棄されます。もう一方のセンサの洗浄が終了するまで接点が閉じられたままである場合にのみ、リクエストは受け付けられます。
洗浄リレーは、洗浄設定で指定された洗浄時間の間、閉じられます。洗浄自動カット機能がアクティブである場合は、それよりも早く洗浄が終了することがあります。洗浄時間が指定された時間を超えることはありません。詳細については、図 3を参照してください。
洗浄段階の完了後は、復旧時間があります。洗浄サイクル(洗浄準備、洗浄、復旧)の間、特に指定がない限り、計測結果は保持されます。
自動洗浄の防止
以下の場合には、自動洗浄コントロールによって洗浄準備リレーおよび洗浄リレーが作動することはありません。
- 診断メッセージ[サンプルなし]が表示された場合。プロセスラインが空で、プリズムがきれいであることを示しています。診断メッセージは[WASH STOP/NO SAMPLE]です。
- 洗浄停止入力スイッチが閉じている場合。たとえば、処理液が流れていないことを示しています。診断メッセージは[EXTERNAL WASH STOP]です。詳細については、「入力スイッチの設定」を参照してください。
- プロセス温度制限がアクティブで、温度が限界値を下回った場合。プロセスが実行されていないことを示しています。診断メッセージは[LOW TEMP WASH STOP]です。
1 スイッチを閉じると、遠隔洗浄が開始されます。スイッチを閉じたままにすると、洗浄サイクルが1回だけ実行されます。
2 サンプルがない場合、センサがない場合、またはセンサが正しく計測できない場合、洗浄は抑制されます。