許容時間の設定は、プリズム上に代表的ではないサンプルがあるために、計測が断続的に中断されるプロセスに使用することができます。これは、一般的に、処理液に大きなボイド(適切な状態でない区間など)が存在する場合に発生します。
光学イメージを解釈できる場合、許容時間の設定は何の影響も及ぼしません。光学イメージを解釈できなくなると([サンプルなし]、[光学イメージなし]、[プリズムがコーティング]などの状態メッセージが表示されると)、指定された秒数の間、計測値が保持されます。
たとえば、許容時間を10秒に設定した場合、[サンプルなし]状態になっても10秒以内であれば、出力信号の低下が発生することはありません。工場出荷時の設定は5秒です。許容時間を確認するには、[ ]に移動します。
許容時間カウンターは、プリズムに代表的なサンプル(nDが判定できるなど)が接するたびにリセットされます。次の図は、計測信号が断続的である場合の許容時間カウンターの挙動を示しています。信号の中断時間が許容時間よりも短い場合(たとえば、図のt = 10秒またはt = 35秒のとき)、出力信号は中断されません。信号の中断時間が長く、許容時間カウンターがゼロに達すると、出力信号が中断します(図のt = 80秒のとき)。