トラブルシューティングメッセージ - PR-23 - PR-23-AC - PR-23-AP - PR-23-GC - PR-23-GP - PR-23-M - PR-23-RP - PR-23-SD - PR-23-W

PR-23シリーズ 取扱説明書

Document code
IM-JA-PR23
Revision
H
Language
日本語
Product
PR-23
PR-23-AC
PR-23-AP
PR-23-GC
PR-23-GP
PR-23-M
PR-23-RP
PR-23-SD
PR-23-W
Document type
取扱説明書
表 1. ハードウェアのトラブルシューティング
問題 原因 是正措置
メッセージ[センサなし]

このセンサのケーブルの電流が20mA未満になっています。通常、これはセンサがケーブルに接続されていないか、DTRにケーブルが接続されていないことを意味しています。センサが正しく接続されているのに、このメッセージが表示される場合、このメッセージの原因として最も可能性が高いのはセンサの不具合です。ケーブルが誤って切断されているなど、ケーブルがまったく機能しなくなっている可能性もあります。

診断LED」の診断LED LD1/LD3も参照してください。濃度表示は破線になります。

メッセージ[信号なし]

メッセージが表示されるだけでなく、センサが接続されているのに濃度表示が破線になります。

このセンサのケーブルの電流は正しい範囲(20~60mA)にありますが、センサからデータが送信されていません。これは、センサプロセッサカードに不具合があることを示しています。

診断LED」の診断LED LD1/LD3も参照してください。

センサプロセッサカードを交換してください。

メッセージ[短絡回路]

センサA/Bのケーブルの電流が60mAを超えています。最初に、DTRがしばらくの間、問題のセンサとの再接続を試みます。短絡が継続する場合は、マザーボードをオーバーヒートから保護するため、問題のセンサが完全にオフになります。

診断LED」の診断LED LD2/LD4も参照してください。

2台のセンサがDTRに接続されている場合、一方のケーブルに短絡があると、DTRが再接続を試みるため、両方のセンサの計測が妨げられることがあります。影響を受けていないセンサの計測値は、短絡しているセンサがオフになるとすぐに正常に戻ります。

短絡が継続していることをDTRが検出すると、それ以上損傷しないように、影響を受けているセンサがオフになります。メッセージ[短絡回路]は、DTRの電源を入れ直すまで表示されます。

診断LED」の診断LED LD2/LD4も参照してください。

これらのメッセージの原因として最も可能性が高いのは、問題のセンサとDTRを接続しているケーブルの問題です。ケーブルに損傷がないことを確認し、必要に応じてケーブルを交換してから、DTRの電源を入れ直してください。

メッセージ[センサ内湿度が高]

センサプロセッサカードで計測された相対湿度が60%を超えていることを示しています。理由として、プリズムシールから水分が浸入しているか、カバーが開いていることが考えられます。プリズムシールを確認し、必要に応じてプリズムシールを交換してください。

メッセージ[センサ温度が高い]

センサプロセッサカードの温度が+65°Cを超えています。この温度を確認するには、[メイン > センサステータス]に移動します。

是正措置については、「センサの取り付け場所の選定」を参照してください。
メッセージ[HIGH TRANSMITTER TEMP]

変換器のマザーボードの温度が+60°Cを超えています。この温度を確認するには、[メイン > センサステータス]に移動し、[DTR TMP]を確認します。警告が継続する場合は、変換器をもっと涼しい場所(日陰など)に移動してください。

メッセージ[LOW TRANSMITTER VOLT] 変換器の内部DC電圧が仕様を下回っています。 電源の入力電圧を確認してください。電源の電圧が仕様の範囲内である場合は、電源モジュールを交換してください(図 1を参照)。
リレーとスイッチが機能しない

設定を確認してください(「システム情報の表示」を参照)。考えられる是正措置については、「入力スイッチの設定」、「リレーの設定」、および「プリズム洗浄の設定」を参照してください。

リレーの状態は、マザーボードのLED D23、D25によって示されます(「診断LED」を参照)。スイッチについては、3V DC電源が適正であることを示すマザーボードのLED D26も確認してください(「診断LED」を参照)。

プリズム洗浄のテスト」に従って洗浄機能をテストすることができます。

[通常動作]の表示中に出力信号エラーが発生する
出力信号がない場合:

mA信号が濃度表示に対応していない場合は、出力信号の設定を確認してください(「システム情報の表示」を参照)。考えられる是正措置については、「mA出力の設定」を参照してください。mA信号が低い場合、原因として外部電流ループの抵抗が高いことが考えられます(「変換器へのセンサの接続」を参照)。

信号にノイズが多い場合は減衰できます(「出力信号減衰の設定」を参照)。

表 2. 計測のトラブルシューティング
問題 原因 是正措置
メッセージ[外光エラー] カメラに到達する外光が多すぎるため計測できません。 光源(開いているタンクまたは半透明の配管に太陽光が差し込んでいるなど)を特定し、センサの先端にあるプリズムに光が当たらないようにしてください。
メッセージ[光学イメージなし]

光学イメージを表示するには、[メイン > センサステータス]に移動します。詳細については、「IDSを使用した光学イメージ」および「VDを使用した光学イメージ」を参照してください。次の原因が考えられます。

  1. プリズムが厚くコーティングされています(「プリズムコーティング」を参照)。利用可能であれば、プリズム洗浄を行います(「プリズム洗浄のテスト」を参照)。センサをラインから取り外し、プリズムを手動で洗浄します。
  2. センサヘッド内で結露が発生しています。
  3. センサヘッドの温度が高すぎます。
  4. 光源が故障しています。センサをプロセスから取り外すと、プリズムを通して点滅する黄色の光を見ることができます。
    この光は、斜めの角度からでないと見ることができません。センサステータス画面のLED値も確認してください([メイン > センサステータス]に移動します)。値が明らかに100を下回っている場合、LEDに不具合は発生していないものと思われます。
  5. 光学イメージに負のスパイクがあります。原因として、CCDウィンドウにほこりまたは指紋が付着していることが考えられます。
  6. センサのCCDカードが故障しています。
メッセージ[プリズムがコーティング] プリズムの光学面がプロセス媒体またはプロセス媒体中の不純物によってコーティングされています。

利用可能であれば、プリズム洗浄を行います(「プリズム洗浄のテスト」を参照)。センサをラインから取り外し、プリズムを手動で洗浄します。

問題が再発する場合は、流速条件を改善することを検討してください(「センサの取り付け」を参照)。プリズム洗浄が利用可能な場合は、洗浄パラメータを調整してください(「プリズム洗浄の設定」を参照)。

メッセージ[プリズムへの外光] 外部からの光がセンサに到達し、計測を妨げている可能性があります。 光源(開いているタンクまたは半透明の配管に太陽光が差し込んでいるなど)を特定し、センサの先端にあるプリズムに光が当たらないようにしてください。
メッセージ[光学イメージの品質低下] このメッセージの原因として最も可能性が高いのは、プリズムのスケーリングです。光学イメージは得られていますが、計測品質が最適でない可能性があります。 プリズムを洗浄してください。
メッセージ[サンプルなし] 機器の動作は問題ありませんが、プリズム上に処理液がありません。光学イメージは、図 1の左側のイメージのように見えます。
メッセージ[温度計測失敗] 温度エレメントの故障を示しています。

温度エレメントを交換してください。

他のプロセス温度計測値と異なっているのは、故障ではありません。PR-23は、プリズム表面の実際の温度を計測します。
[通常動作]の表示中に濃度がドリフトする 上昇方向にドリフトしている場合、プリズムコーティングが疑われます(「プリズムコーティング」を参照)。そうでない場合は、校正を確認し(「濃度計測の校正」を参照)、センサ検証を確認してください(「センサ検証」を参照)。
表 3. 洗浄のトラブルシューティング
問題 原因 是正措置
メッセージ[外部ホールド] 外部スイッチが閉じられているため、濃度計測値が保持されています。説明については、「入力スイッチの設定」を参照してください。
メッセージ[PRECONDITIONING]、[洗浄]、[RECOVERING] PRECONDITIONING:オプションの洗浄準備リレーが閉じられています。 プリズム洗浄の設定」を参照してください。
洗浄:内部洗浄リレーが閉じられています。 プリズム洗浄の設定.
RECOVERING:事前に設定された時間、濃度計測値が保持されています。
メッセージ[プリズム洗浄警告]

プリズム洗浄中にnD値が低下しませんでした。洗浄が有効とみなされるための低下の大きさが[WASH CHECK]機能で設定されています(「プリズム洗浄の設定」を参照)。「プリズム洗浄のテスト」も参照してください。

メッセージ[プリズム洗浄失敗]

洗浄許容時間中のいずれかのプリズム洗浄中にnD値が低下しませんでした。洗浄許容時間は、洗浄パラメータで設定されています(「プリズム洗浄パラメータの設定」を参照)。「プリズム洗浄のテスト」も参照してください。

メッセージ[EXTERNAL WASH STOP]

[EXTERNAL WASH STOP]スイッチが閉じられているために、洗浄動作が妨げられていることを示しています(「入力スイッチの設定」を参照)。

  • [サンプルなし]は、配管が空であることを示しています。
メッセージ[LOW TEMP WASH STOP]

[LOW TEMP]のために、洗浄動作が妨げられていることを示しています。低いプロセス温度は、配管が空であることを示しています。

限界値を設定するには、「プリズム洗浄の設定」を参照してください。
メッセージ[サンプルなし] / [WASH STOP] [サンプルなし]のために、洗浄動作が妨げられていることを示しています。プロセス配管は空ですが、プリズムはきれいです。