トリマーを使用した調整 - HMM100

HMM100 クイックガイド

Document code
M211002JA
Revision
E
Language
日本語
Product
HMM100
Document type
取扱説明書

HMM100 シリーズモジュールでは、回路基板に 2 つのトリマーが取り付けられています。これらのトリマーを使用して、湿度測定のオフセットゲインを簡単に調整できます。モジュールは、トリマーを稼動範囲の中央の位置にして出荷されます。

オフセットまたはゲインは、トリマーを反時計回りに回すと減少し、時計回りに回すと増加します。調整範囲は、オフセット、ゲイン共に ± 5 % です。

オフセット補正の場合、基準は50 %RH 未満としてください。オフセット/ゲイン補正の場合、基準は 1 点が 50 %RH 以上で、2 点間の差が 30 %RH 以上である必要があります。

トリマーは各方向に半回転未満の 135 度しか回りません。この停止点を越えて無理に回さないでください。
図 1. オフセットとゲインのトリマー

以下の手順は、飽和塩法の校正器 HMK15 を使用して、オフセットとゲインを調整する例ですが、モジュールに電源投入し、出力指示値を測定できることが前提となっています。

  1. トリマーの現在の位置をメモしておきます。
  2. プローブを湿度校正器の LiCl チャンバー(11 %RH)に挿入し、指示値が安定するまで 20 ~ 40 分待ちます。
  3. 必要に応じて、小さいプラスドライバーを使用してオフセットトリマーを調整し、11 %RH に対応する出力指示値を確認します。
    • 4 ~ 20 mA 出力の場合、指示値は 5.76 mA になります
    • 0 ~ 5 V 出力の場合、指示値は 0.55 V になります
  4. プローブを NaCl チャンバー(75 %RH)に挿入し、指示値が安定するまで待ちます。
  5. 必要に応じて、ゲイントリマーを調整し、75 %RH に対応する出力指示値を確認します。
    • 4 ~ 20 mA 出力の場合、指示値は 16 mA になります
    • 0 ~ 5 V 出力の場合、指示値は 3.75 V になります
  6. オプション:手順 2 ~ 4 を繰り返し、調整結果を確認します。調整をやり直す場合、トリマーを元の位置に戻します。