デバイスアラームテンプレートがviewLincエンタープライズサーバー(データロガーと変換器)に接続されている各監視デバイスに自動的に適用されます。ホストアラームテンプレートがホスト(デバイスホストコンピュータとアクセスポイント)に適用されます。
デバイスアラームテンプレートには、既定の設定(変更可能)が含まれています。これにより、以下を定義できます。
- アラームのプライオリティ
- アラーム通知の遅延
- 受信確認要求
- デバイスアラーム設定を変更する権限を付与されているグループ
規定のデバイスおよびホストのアラームテンプレートを変更できます。特定のロケーション用として、固有の設定で新しいアラームテンプレートを作成することもできます。
- デバイスまたはホストの通信アラーム(Default Communication Alarm)
-
ホストコンピュータ、アクセスポイント、またはviewLincエンタープライズサーバーと、これらに接続しているデバイスとの通信が中断されたときに、デバイス通信アラームが発生します。
デバイスホストやアクセスポイントとviewLinc Enterprise Server間の接続が切断されると、ホスト通信アラームが発生します。通信アラームは、システムヘルステストに似ており、viewLincの監視とアラームを中断させる可能性のある問題があることを警告します。
ホストとデバイスごとに通信アラームテンプレートが1つ既定で構成されています。通信アラームテンプレートにより、以下を管理することができます。
- アラーム通知の表示方法
- 通知の受取人
- アラーム通知を発信する時間
- アラーム受信確認の必要性
デバイスホストコンピュータまたはアクセスポイントホストがオフラインになると、システムではホスト通信アラームのみが生成されます。接続されているデバイスでは、デバイス通信アラームは生成されません。
- デバイスまたはホストの構成アラーム(Default Device/Host Configuration Alarm)
-
デバイス構成アラームは、デバイスが正しく構成されていない場合、またはデータ履歴の記録が停止された場合に発信されます。ホスト構成アラームは、ホストと接続されているデバイスの間で同期エラーが発生した場合にトリガーされます。
いくつか例を挙げます:
- 内部デバイスエラーのためデータ履歴が記録できない。
- デバイスの停止モードがメモリーフルで上書きに設定されていないことがviewLincで検出された(DLデータロガー)。
- デバイスが記録開始を遅延する設定となっているため、viewLincで履歴サンプルを取得できない(DLデータロガー)。
- デバイスが別のシステムでロックされていることがviewLincで検出された。
- デバイスで、ロケーションにリンクされているチャネルが無効になった可能性がある。
- HMT140に問題が発生しており、送信が多すぎるためにバッテリが消耗している。
viewLincでは、デバイス構成アラーム通知が送信されるまでの既定の遅延時間は60秒に設定されています。viewLincで、通知の遅延時間をはじめとしたデバイス構成設定を調整することができます。
- デバイス検証アラーム(Default Device Validation Alarm)
-
デバイス内の検証メモリに破損または変更が生じた場合、このアラーム通知はヴァイサラテクニカルサポートに連絡して支援を仰ぐことが推奨されます。
- デバイス校正アラーム(Default Device Calibration Alarm)
-
デバイス校正アラームは、ヴァイサラデータロガーまたはプローブの校正予定日が近づくと断続的に送られる通知です。
既定では、次の間隔で通知を受け取ります。校正期限の3か月前、1か月前、再校正予定日当日に通知が送信されます(最終校正日から1年間、自動生成されます)。このアラームは、受信確認した後でも、デバイスの再校正が行われるまでアクティブのままとなります(詳細については、ヴァイサラ校正サービスセンターにお問い合わせください)。
すべてのデータロガーに関する既定の校正期間は[システム環境設定]で設定できます。また、「デバイスの管理」権限がある場合は、[サイトマネージャー]で特定のデータロガーまたはプローブの校正期間を変更することができます。
- 履歴データアラーム(Default Historical Data Alarm)
- 履歴データアラームは、ホストとデバイス間で通信があるものの、履歴データが遅れているか、回復不能である場合に送信される通知です。