トラブルシューティングメッセージ - PR53 - PR53AC - PR53AP - PR53GC - PR53GP - PR53M - PR53SD - PR53W

PR53シリーズ 取扱説明書

Document code
M212898JA
Revision
F
ft:locale
ja-JP
Product
PR53
PR53AC
PR53AP
PR53GC
PR53GP
PR53M
PR53SD
PR53W
Document type
取扱説明書
ハードウェアのトラブルシューティング
問題 重要度レベル 原因 是正措置
メッセージ[Internal humidity too high.] [内部湿度が高すぎます] エラー

屈折計のプロセッサカードで計測された相対湿度が60%RHを超えています。理由として、プリズムシールから水分が浸入しているか、カバーが開いていることが考えられます。

プリズムシールに損傷がなく、カバーが閉まっていることを確認してください。

必要に応じてプリズムシールを交換してください。

メッセージ[Internal temperature too high.] [内部温度が高すぎます] エラー
センサプロセッサカードの温度が+65°Cを超えています。この温度を確認するには、以下の操作を行います。
  • Indigo520で、[Menu > <ご使用の屈折計> > Diagnostics]に移動します。
  • Insightで、[<ご使用の屈折計> > Diagnostics]に移動します。
機器が適切な温度で使用されていることを確認してください。周囲温度とプロセス温度がモデルの仕様に収まっていることを確認してください。

Indigo520:機器が接続されていない/切断された

Insight:開始画面に接続されている機器がない

該当なし

ケーブルが適切に接続されていません。

屈折計はIndigo520とInsightの両方に接続されています。

ケーブルの両端が適切に接続されていることを確認してください。

屈折計がIndigo520とInsightの両方に接続されている場合、屈折計ではIndigo520が優先され、Insightには表示されません。

屈折計のカバーを開けることができたら、緑色のLEDが点灯していることを確認してください。これは、屈折計に電力が供給されていることを意味します。

リレーが動作しない 該当なし

リレーがテストモードの可能性があります。Indigo520を使用して、[Menu > Inputs and outputs > Relays > Test mode]でテストモードが非アクティブであることを確認してください。

洗浄機能のテストについては、『PR53 Prism Wash System User Guide (M212808EN)』を参照してください。

アナログ出力信号が期待どおりに動作しない 該当なし

配線を確認してください(モデル固有の設置ガイドを参照してください)。

アナログ出力が濃度表示に対応していない場合は、出力信号の設定を確認してください([診断]を参照)。

考えられる是正措置について、アナログ出力を設定します。

アナログ出力が低い場合、原因として外部電流ループの抵抗が高いことが考えられます(「屈折計の接続」を参照)。

信号にノイズが多い場合は減衰できます。以下を参照してください。
計測のトラブルシューティング
問題 重要度レベル 原因 是正措置
メッセージ[No optical image.] [光学イメージなし] 重要

光学イメージを表示するには、Indigo520またはInsightの診断メニューを表示する必要があります。

次の原因が考えられます。

  1. プリズムが厚くコーティングされています。利用可能であれば、プリズム洗浄を行います(「PR53 Prism Wash System User Guide (M212808EN)」を参照)。プリズム洗浄が利用できない場合は、屈折計をプロセスラインから取り外し、手動でプリズムを洗浄します。
  2. 屈折計ヘッド内で結露が発生しています。
  3. 屈折計ヘッドの温度が高すぎます。
  4. 光源が故障しています。屈折計をプロセスから取り外すと、プリズムを通して点滅する黄色の光を見ることができます。
    この光は、斜めの角度からでないと見ることができません。[Diagnostics]ビューのLED値も確認してください。値が明らかに100を下回っている場合、LEDに不具合は発生していないものと思われます。
  5. 光学イメージに負のスパイクがあります。原因として、光学素子にほこりが付着していることが考えられます。
  6. 屈折計のCCDカードが故障しています。
メッセージ[Blank image corrupted.] [空白イメージ破損] 重要 空白イメージが見つからないか破損しています。 空白イメージを作成します。「空白イメージ」を参照してください。helpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。
メッセージ[External light level too high.] [外光レベルが高すぎます] エラー カメラに到達する外光が多すぎるため計測できません。 光源(開いているタンクまたは半透明の配管に太陽光が差し込んでいるなど)を特定し、センサの先端にあるプリズムに光が当たらないようにしてください。
メッセージ[Prism coating detected.] [プリズムコーティングが検出されました] エラー プリズムの光学面がプロセス媒体またはプロセス媒体中の不純物によってコーティングされています。

利用可能であれば、プリズム洗浄を行います(「PR53 Prism Wash System User Guide (M212808EN)」を参照)。プリズム洗浄が利用できない場合は、屈折計をプロセスラインから取り外し、手動でプリズムを洗浄します。

問題が再発する場合は、流速条件を改善することを検討してください(モデル固有の設置ガイドを参照してください)。プリズム洗浄が利用可能な場合は、洗浄パラメータを調整してください(「PR53 Prism Wash System User Guide (M212808EN)」を参照)。

メッセージ[Temperature measurement error.] [温度計測エラー] エラー 温度エレメントが故障しています。

最寄りの販売代理店またはhelpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。温度エレメントの交換が必要な場合があります。

他のプロセス温度計測値と異なっているのは、故障ではありません。PR53は、プリズム表面の実際の温度を計測します。

メッセージ[Invalid calculation parameters.] [計算パラメータが無効です] エラー Aパラメータが正しくありません。 RI調整を行うか、helpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。
メッセージ[C measurement out of concentration curve range.] [C計測が濃度曲線範囲外] 警告 濃度計測が濃度曲線で定義された範囲外です。計測濃度が使用している曲線の有効範囲外の場合、計測結果を信頼できない可能性があります。
  1. 計測値が正しいことを確認してください。正しい場合、使用した濃度曲線がプロセスに適しているかどうかを検討してください。販売担当者またはhelpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。
  2. 計測値が想定される濃度値と一致しないことがわかっている場合は、計測値の範囲が濃度曲線によって定義された有効範囲外の可能性があります。helpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。
メッセージ[T measurement out of concentration curve range.] [T計測が濃度曲線範囲外] 警告 温度計測が濃度曲線で定義された範囲外です。計測温度が使用した曲線の有効範囲外の場合、計測結果を信頼できない可能性があります。
  1. 計測値が正しいことを確認してください。正しい場合、使用した濃度曲線がプロセスに適しているかどうかを検討してください。販売担当者またはhelpdesk@vaisala.comにお問い合わせください。
メッセージ[External light level high.] [外光レベルが高くなっています] 警告 外部からの光がセンサに到達し、計測を妨げている可能性があります。 光源(開いているタンクまたは半透明の配管に太陽光が差し込んでいるなど)を特定し、センサの先端にあるプリズムに光が当たらないようにしてください。
メッセージ[Image quality low.] [光学イメージの品質低下] 警告 このメッセージの原因として最も可能性が高いのは、プリズムのスケーリングです。光学イメージは得られていますが、計測品質が最適でない可能性があります。 プリズムを洗浄してください。
メッセージ[No liquid detected.] [液体が検出されませんでした] 警告 機器の動作は問題ありませんが、プリズム上に処理液がありません。
メッセージ[Calibration mode active.] [校正モードがアクティブです] 警告 屈折計が、RI校正チェックのために校正モードに設定されている可能性があります。校正モードがアクティブな場合、屈折計は濃度を計算しません。 使用するすべてのユーザーインターフェースで校正モードがオフになっていることを確認してください。
予期しない濃度ドリフト 該当なし

上昇方向にドリフトしている場合、プリズムコーティングが疑われます(『PR53 Prism Wash System User Guide (M212808EN)』を参照)。それ以外の場合は、校正が正しいことを確認してください(「RI校正」を参照)。また、RI調整が正しいことを確認してください(「RI調整」を参照)。後者はInsightでのみ実行できます。

考えられる濃度ドリフトを観察するには、Indigo520の計測ログ(利用可能な場合)を確認することをお勧めします。このログには、RIと濃度に加えて、QF値も含まれています。QF値の変化はプリズムコーティングの可能性を示します。『Indigo500 User Guide (M212287EN)』を参照してください。