デバイスの管理 - viewLinc 5.1

Vaisala viewLinc Enterprise Serverバージョン 5.1 ユーザーガイド

Document code
M212315JA
Revision
B
Language
日本語
Product
viewLinc 5.1
Document type
取扱説明書

定義ファイルを作成して、一度に複数の種類のデバイスを追加するにはどうすればよいですか。

デバイスクラスとデバイスプロパティを特定する .txt の定義ファイルを作成します(各フィールドをタブで区切ります)。

表 1. 定義ファイルフィールド
デバイスの種類 定義するプロパティ
DL

以下の例のように、デバイスが接続されている COM ポート番号を定義します。

vcom com_port=101

vcom com_port=102

vcom com_port=103

HMT330

以下を定義します。

sample_rate = デバイスの内部サンプルレート

timeout = 通信イベントのタイムアウト

connection = 接続の種類。COM ポートまたは TCP

com_port = デバイスが接続されている COM ポート番号(COM ポート接続の値はユーザー定義)

serialno = お使いのデバイスのシリアル番号

udp_port = UDP ポート番号

ip_port = TCP ポート(TCP 接続の値。ip_address および ip_port はユーザー定義)

TCP と COM ポート接続の共通の値:

sample_rate = 10s 90s(既定)、12m、2h、2d、または 12d

省略可の COM ポート接続用の値:

baud = 300、2400、4800、9600、19200(既定)、57600、または 115200

stopbits = 1(既定)または 2

databits = 7 または 8(既定)

parity = 奇数、偶数、またはなし(既定)

HMT140 シリアル番号を定義:hmt140 serial_number

イーサネットデバイス(Digi、Moxa、または vNet デバイスなど)を使用して、ヴァイサラデバイスの IP アドレスを追加するにはどうすればよいですか。

それはできません。しかし、ヴァイサラデバイスに IP アドレスを割り当てることはできます。viewLinc では COM ポートを使用して通信が行われるため、イーサネット/IP アドレスを使用してヴァイサラデバイスをネットワークに接続するには、vNet などのイーサネットインターフェースデバイスを使用する必要があります。イーサネットインターフェースデバイスにより仮想 COM ポートが作成されるため、これによりイーサネット経由でヴァイサラデバイスと viewLinc が通信できるようになります。

ヴァイサラデバイスでは動的 IP アドレスを使用しないことをお勧めします。その代わりに、予約済みまたは静的 IP アドレス(IT 部門から取得)を使用してください。IP アドレスは、ドライバー設定時にイーサネットインターフェースデバイスに割り当てられます。vNet デバイスの使用方法の詳細については、www.vaisala.com/products を参照してください。Digi デバイスの詳細については、www.digi.com を参照してください。

ワイヤレスまたはイーサネットを介して、300 シリーズ変換器に接続するにはどうすればよいですか。

内部 LAN-1 モジュール(イーサネット):標準の TCP/IP イーサネットネットワークを介して、単一の PTU300*、HMT330、DMT340、または MMT330 変換器を viewLinc ホストコンピューターに接続することができます。LAN-1 モジュールはトランスミッタによって内部的に給電されます。

  • 内部 WLAN-1 モジュール(802.11b/g Wi-Fi):標準の 802.11b/g ワイヤレスネットワークを介して、単一の PTU300*、HMT330、DMT340、または MMT330 デバイスを viewLinc Server に接続することができます。WLAN-1 モジュールはトランスミッタによって内部的に給電されます。
  • 単一ポートのイーサネットデバイス:標準の TCP/IP イーサネットネットワークを介して、単一の PTU300、HMT330、DMT340、または MMT330 デバイスを viewLinc Server に接続することができます。viewLinc ホストコンピューターに、関連するデバイスドライバーをインストールして、仮想 COM ポートを構成する必要があります。DB9 シリアルケーブルで構成されたトランスミッタが必要です。イーサネットデバイスとトランスミッタの間に DB9 シリアルケーブル接続が必要です。
  • 複数ポートのイーサネットデバイス:標準の TCP/IP イーサネットネットワークを介して、複数の PTU300、HMT330、DMT340、または MMT330 デバイスを viewLinc Server に接続することができます。viewLinc ホストコンピューターに、イーサネットデバイスドライバーをインストールして、仮想 COM ポートを構成する必要があります。これにより、共通の TCP/IP ネットワークインターフェースモジュールを介して、複数の PTU300、HMT330、DMT340、または MMT330 をホストコンピューターに接続することができます。DB9 シリアルケーブルで構成されたトランスミッタが必要です。イーサネットデバイスとヴァイサラトランスミッタの間に DB9 シリアルケーブル接続が必要です。
  • 単一ポートのネットワークデバイス(802.11b/g Wi-Fi):標準の 802.11b/g ワイヤレスネットワークを介して、単一の PTU300、HMT330、DMT340、または MMT330 デバイスを viewLinc ホストコンピューターに接続することができます。viewLinc ホストコンピューターに、ネットワークデバイスドライバーをインストールして、仮想 COM ポートを構成する必要があります。DB9 シリアルケーブルで構成されたトランスミッタが必要です。
  • 複数ポートのネットワークデバイス(802.11b/g Wi-Fi):標準の 802.11b/g ワイヤレスネットワークを介して、複数の PTU300、HMT330、DMT340、または MMT330 デバイスを viewLinc Server に接続することができます。viewLinc ホストコンピューターに、ネットワークデバイスドライバーをインストールして、仮想 COM ポートを構成する必要があります。これにより、共通の 802.11b/g ワイヤレスネットワークを介して、複数のデータロガーをホストサーバーに接続することができます。DB9 シリアルケーブルで構成されたトランスミッタが必要です。
  • データロガーモジュールがインストールされていない場合は、PTU300 では WLAN-1 と LAN-1 モジュールしかサポートされません。

vNet などのネットワークデバイスに割り当てられた COM ポートの確認:

  1. Windows の [コントロール パネル] で [デバイス マネージャー] を開きます。
  2. ポート(COM&LPT)を展開して、どの COM ポートがどのデバイスに接続されているかを確認します。既定では、vNet デバイスは「CDL-VNET-P - モデル名」という名称になっています。
  3. 詳細については、デバイス マネージャーのマルチポートシリアルアダプターで、当該のデバイスを右クリックします。[プロパティ] > [詳細] タブの順に選択して、[プロパティ] をクリックします。左側には、デバイスに使用されている COM ポートのリストが表示されます。どのデバイスが viewLinc によって制御されているかを確認するには、[システム] タブを開きます。