プローブの取り付け場所と取り付け方法の選択 - HMM170

HMM170 クイックガイド

Document code
M212260JA
Revision
D
Language
日本語
Product
HMM170
Document type
取扱説明書

相対湿度計測は、プローブと計測環境の間の温度差に敏感です。小さな温度差でも大きな誤差が生じる可能性があります。たとえば温度が +20°C、相対湿度が 100%RH で、計測環境とプローブとの差が ±1°C の場合、誤差は ±6%RH になります。このため、プローブの取り付け場所と取り付け方法を選択するときは、温度差を慎重に考慮する必要があります。

プローブは環境条件または作業条件を適切に反映する場所に設置し、できるだけ汚れがつかないようにします。プローブヘッドは計測環境内に完全に収めることもできますが、壁を通してフィルター(およびフィルター下のセンサ)のみを計測環境内に設置する方法も可能です。

  • 計測環境の温度が周囲温度と大きく異なる場合は、プローブ全体とケーブルをなるべく長く計測環境内に入れることをお勧めします。これにより、ケーブルの熱伝導による計測誤差を防ぐことができます。ダクト取り付けキット(ヴァイサラ注文コード 210697)はチャンバー外壁またはダクトから十分な距離を保ってプローブを設置するためのアクセサリであり、上記のような場合に適しています。
  • 壁の両面に温度差がない場合は、壁を通してプローブを取り付けることをお勧めします。

その他の考慮事項:

  • プローブヘッドに結露した水がセンサに流れるのを防止するため、プローブヘッドは水平に取り付けます。
  • 結露した水がケーブルを伝わってプローブヘッドに流れるのを防止するため、ケーブルはゆるく吊します。
  • プローブ加温機能を使用する場合は、プローブを金属構造物に直接取り付けないでください。
図 1. 壁を通しての HMM170 プローブの取り付け