取り付け - HPP272 - HPP271

HPP271/HPP272 クイックガイド

Document code
M211887JA
Revision
D
Language
日本語
Product
HPP272
HPP271
Document type
取扱説明書
プローブの取り付け場所を選択する際には、以下のことを考慮してください。
  • 測定する環境およびプロセスを代表する場所を選択します。場所が代表的でなくなるいくつかの要因を以下に示します。
    • 熱源
    • 一部のプラスチック、ゴム、シーリング材などの、H2O2 を吸収する物質
    • 空気の流れが制限されている
  • プローブは生物学的な汚染除去プロセス条件に耐えます。信号ケーブルについては、適合性を取り付け環境で確認する必要があります。
  • プローブは高流速の空気に耐えます。
  • HPP272 のみ: 相対飽和度による凝縮のモニタリングの場合は、プローブを凝縮物が形成される表面(通常、生物学的に汚染除去されている領域で比較的温度の低い表面)の付近に取り付けることを検討してください。
  • プローブは大気圧での使用を想定しています。真空中にプローブを取り付けないでください。

プローブの環境に H2O2 が存在するときには、常にプローブの電源をオンにしておく必要があります。電源をオンにすると、PEROXCAP センサが加熱されることで H2O2 の結露する条件での使用が可能になり、計測性能を維持するとともにプローブの寿命を延ばします。

HPP272 のみ: 正確な相対湿度(RH)と相対飽和度(RS)の計測には、同一環境の湿度と温度両方のデータが必要です。プローブ本体(H2O2/湿度計測)を取り付けます。温度プローブは同一の測定環境で、互いに 6~10cm 離して取り付け、両素子の条件が同じになるようにします。温度プローブを H2O2 および湿度プローブのすぐ上に取り付けないでください。H2O2/湿度プローブの本体から上昇するわずかな熱気が、温度プローブの周囲温度に影響を与える場合があります。

注意 フィルタは計測機能の重要な一部です。フィルタが破損していたり、汚れていたり、まるごと取り外されていたりすると、計測は意図したとおりに行われません。
  • フィルタに素手で触れないようにしてください。フィルタに触れる必要があるときは、清潔な手袋(ゴム、綿、または類似の素材)を使用してください。

  • フィルタにグリースやオイルが触れないようにしてください。

  • フィルタの下の部品には触れないでください。フィルタの下の部品に触れるとセンサが損傷する場合があります。

例: 壁を通しての取り付け、グランドオプション

壁を通しての取り付けは、非常に過酷なプロセスで特に推奨されます。

プローブの金属のボディ上で導出部を密閉します。

図は、ヴァイサラのスペア部品であるグランド(HPP272MOUNTINGSET1)を使用した取り付けの例を示しています。

1
プローブを所定の位置に固定するためのナット
2
グランドを取り付けるためのナット

例: 壁を通しての取り付け、フランジオプション

図は、ヴァイサラのスペア部品であるフランジ(HPP272MOUNTINGSET2)を使用した取り付けの例を、フランジの穴あけ寸法とともに示しています。

プローブの金属のボディ上で導出部を密閉します。

1
フランジを所定の位置に固定するためのネジ(4 個、Ø 5mm)
2
グランドを取り付けるためのナット

例: プロセス環境への全体の取り付け

H2O2/湿度プローブをプローブ本体から取り付けます。

温度プローブを金属のボディから取り付けます。温度センサが温度プローブの先端の位置になるようにしてください。

図は、ヴァイサラのスペア部品である壁設置用セット(HPP272WALLMOUNT)を使用した取り付けの例を示しています。

信号ケーブルをたるむようにゆるく吊るします。これにより、結露した水がケーブルを伝わってプローブに流入するのを防ぎます。プローブを信号ケーブルで吊らないでください。

使用する信号ケーブルが測定する生物学的な汚染除去プロセスに適合することを確認します。
この項の例は、HPP272 の取り付け方法を示しています。外部温度プローブを除き、同じ手順を使用して HPP271 を取り付けられます。取り付けアクセサリの詳細は、HPP271 および HPP272 のユーザー ガイドを参照してください。