MWV クエリーコマンドを使用すると、風向風速データを要求することができます。MWV クエリーを使用するには、風向風速計で NMEA 風向風速書式指定パラメータを W に設定する必要があります。
MWV コマンドでは、風向風速の平均値のみを問い合わせることができます。
コマンド:
$--WIQ,MWV*hh<cr><lf>
$ | メッセージの開始 |
-- | 要求側のデバイスの識別子 |
WI | デバイスの種類の識別子(WI = 気象計測機器) |
Q | メッセージをクエリーとして定義 |
MWV | 風向風速クエリーコマンド |
* | チェックサム区切り文字 |
hh | クエリーコマンドの 2 文字のチェックサム |
<cr><lf> | コマンド終端文字列 |
応答:
$WIMWV,x.x,R,y.y,M,A*hh<cr><lf>
$ | メッセージの開始 |
WI | 応答側の機器の識別子(WI = 気象計測機器) |
MWV | 風向風速応答識別子 |
x.x | 風向値1 |
R | 風向単位(R = 相対) |
y.y | 風速値 |
M | 風速単位(m/s) |
A | データステータス:A = 有効、V = 無効 |
* | チェックサム区切り文字 |
hh | 応答の 2 文字のチェックサム |
<cr><lf> | 応答の終端文字列 |
クエリーで入力するチェックサムは、デバイスの識別子の文字列によって異なります。WXT530 シリーズの変換器で正しいチェックサムを検索するには、$--WIQ,MWV コマンドの後に任意の 3 文字を入力します。
例
WIQ,MWVxxx<cr><lf>(xxx は任意の文字)コマンドを入力すると、変換器は以下のように応答します。
$WITXT,01,01,08,Use chksum 2F*72<cr><lf>
この例では、2F が $--WIQ,MWV コマンドの正しいチェックサムであることがわかります。
$--WIQ,MWV*2F<cr><lf>
$WIMWV,282,R,0.1,M,A*37<cr><lf>
(風向角は 282 度、風速は 0.1m/s)
1 風向は、デバイスの南北の軸を基準とした方向です。計測された方向に対してオフセット値を設定することができます。詳細については、第 8 章を参照してください。