観測の準備を行う際は、USBケーブルを介してRI41をサウンディングソフトウェアコンピュータに接続し、サウンディングソフトウェアを用いて操作します。RI41をサウンディングシステムに接続し、コンピュータの電源をオンにすると、RI41のスイッチがオンになります。
RI41をサウンディングソフトウェアの地上チェックオプションとして構成する方法については、MW41のオンラインヘルプを参照してください。オンラインヘルプでは、ラジオゾンデの観測準備に関するその他のオプションについても説明されています。
| 注意 ラジオゾンデセンサは壊れやすく汚れやすいため、手で触れないでください。 ラジオゾンデの再生中、センサブームの温度が3分間約150°Cになります。 |
以下の手順に従って、RI41を使用したラジオゾンデの観測準備を行います。
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ラジオゾンデのパッケージを開けて、ラジオゾンデを取り出します。
| アルミ包装には、ラジオゾンデの準備方法が示された図入りの説明書が含まれています。 |
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ラジオゾンデをRI41に慎重に取り付けます。ラジオゾンデは、RI41に取り付けると自動的にスイッチがオンになります。センサブームが損傷するおそれがあるため、ラジオゾンデのセンサブームがRI41の支持プレートにぶつからないようにしてください。
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サウンディングソフトウェアにより、自動的にラジオゾンデが検出され、観測準備が開始されます。
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ラジオゾンデの放球前準備中に、いくつかの手順を実施します。これには、センサの地上チェック手順に加えて、ラジオゾンデの飛行中の運用パラメーター(設定した時間、気圧、高度でラジオゾンデの電源を切るためのタイマーなど)を設定するオプション機能の設定などが含まれます。
この段階で、ラジオゾンデのトランスミッタ周波数を設定するか、ステーションのデフォルトの周波数をそのまま使用することができます。サウンディングソフトウェアを使用して設定を変更します。放球前の手順は、ラジオゾンデおよび地上チェックデバイスモデルによって異なります。
- RS41-SGにRI41を使用する場合:
- Tチェック: ラジオゾンデにより組み込み機能の温度チェックが実行されます。
- リコンディショニング: 湿度センサの準備。リコンディショニング後の冷却。
- Uチェック: ラジオゾンデにより物理的ゼロ湿度チェックが実行されます。
- ラジオゾンデの更新: パラメーターおよび準備の結果に応じてラジオゾンデが更新されます。
- RS41-SGPにRI41またはRI41-Bを使用する場合:
- Tチェック: ラジオゾンデにより組み込み機能の温度チェックが実行されます。
- リコンディショニング: 湿度センサの準備。
- リコンディショニング後の冷却。
- Uチェック: ラジオゾンデにより物理的ゼロ湿度チェックが実行されます。
- 安定化: 圧力センサが安定するまで待ちます。お手持ちの参考資料に基づいて圧力基準値を入力します。RI41-Bを使用する場合、圧力基準値はRI41-Bの気圧計モジュールから自動的に取得されます。
- 地上チェック: 状態が安定したら(PTU値が一定になったら)、地上チェックを実行します。
- ラジオゾンデの更新: パラメーターおよび準備の結果に応じてラジオゾンデが更新されます。
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地上チェックが終了したら、サウンディングソフトウェアにメッセージ付きの結果が表示されます。ラジオゾンデを地上チェックデバイスから取り外します。
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ラジオゾンデを放球するまでは、ラジオゾンデをRI41に再度取り付けることで、いつでも準備段階に戻ることができます。サウンディングソフトウェアが自動的に地上チェック段階に戻ります。
観測気球の放球まで待機する必要がある場合など、観測開始までに時間がある場合は、電源スイッチを押してラジオゾンデのスイッチをオフにすることができます。気球を放球する準備ができたら、ラジオゾンデのスイッチをオンにしてください。