湿度温度調整 - HMT120

HMT120 クイックガイド

Document code
M211247JA
Revision
E
Language
日本語
Product
HMT120
Document type
取扱説明書

湿度または温度の調整を行うには、次の手順を実行します(1 点校正と 2 点校正の両方に同じ手順が適用されます)。

  1. 変換器カバーを開けます。ADJ+- と記された 3 つのボタンを確認できます。 HMT120 のマザーボードには、この他に緑と赤の 2 つのインジケータ LED があります。
  2. ADJ ボタンを押し、緑のインジケータ LED がゆっくり点滅(サイクル時間:800 ms)するまで押し続けます。
  3. HMT120 変換器が RH 校正状態になっています。 アナログ出力とオプションのディスプレイには、実際の RH 測定値が引き続き示されます。

    RH 調整を実施しない場合、もう一度 ADJ ボタンを押します。 緑のインジケータ LED が消灯し、赤のインジケータ LED がゆっくりと点滅(サイクル時間:800 ms)し始め、T 校正状態であることが示されます。 手順 7 以降の指示に従って、作業を続行します。

  4. フィルターを取り外して低湿側の基準チャンバー(たとえば、LiCl:11% RH)にプローブを挿入し、低湿オフセット調整を行います。
    状態が安定するまでは、調整ボタンに触れないでください。 安定するまで、約 30 分かかります。
  5. - - または + ボタンを少なくとも 1 回押して、Iout 電流が正しいことを確認します。必要に応じて - または + ボタンを使用して調整を行い、もう一度 ADJ ボタンを押します。 緑のインジケータ LED の点滅が速くなります(サイクル時間:400 ms)。

    2 点 RH 調整を実施しない場合、もう一度 ADJ ボタンを押します。 緑のインジケータ LED が消灯し、赤のインジケータ LED がゆっくりと点滅(サイクル時間:800 ms)し始め、T 校正状態であることが示されます。 手順 7 以降の指示に従って、作業を続行します。

    1 点校正を 50% RH を超える相対湿度で実施した場合、オフセット調整の代わりにゲイン調整が行われます。

  6. プローブを高湿側の基準チャンバー(たとえば、湿度校正器 HMK15 の NaCl:75% RH チャンバー)に挿入し、高湿ゲイン調整を行います。この際、- または + ボタンを使用して、Iout 電流が正しいことを確認します(値が正しい場合でも、少なくとも 1 回はいずれかのボタンを押す必要があります)。 RH 校正を終了するには、ADJ ボタンを押します。 緑の LED が消灯し、赤のインジケータ LED がゆっくり点滅(サイクル時間:800 ms)し始めます。
  7. HMT130 変換器が T 校正状態になっています。 アナログ出力とオプションのディスプレイには、実際の T 測定値が引き続き示されます。
    T 調整を実施しない場合、もう一度 ADJ ボタンを押します。 赤のインジケータ LED が消灯し、変換器は通常モードに戻ります。 これで、校正手順は完了です。
  8. プローブを既知の基準温度内に挿入し(HMK15 湿度校正器を使用していない場合)、温度指示値が安定するまで待ちます。
    状態が安定するまでは、調整ボタンに触れないでください。
  9. - または + ボタンを使用し、Iout 電流が正しいことを確認することで温度オフセット調整を行います(値が正しい場合でも、少なくとも 1 回はいずれかのボタンを押す必要があります)。ADJ ボタンを押します。 赤のインジケータ LED の点滅が速くなります(サイクル時間:400 ms)。

    2 点 T 調整を実施しない場合、もう一度 ADJ ボタンを押します。 赤のインジケータ LED が消灯し、変換器は通常モードに戻ります。 これで、校正手順は完了です。

  10. プローブを別の基準温度内に挿入します。
    状態が安定するまでは、調整ボタンに触れないでください。
  11. - または + ボタンを使用し、Iout 電流が正しいことを確認することで温度ゲイン調整を行います(値が正しい場合でも、少なくとも 1 回はいずれかのボタンを押す必要があります)。
  12. もう一度 ADJ ボタンを押します。 赤のインジケータ LED が消灯し、変換器は通常モードに戻ります。 これで、校正手順は完了です。
校正エラーが発生した場合、両方の LED が非常に速い速度(サイクル時間:200 ms)で 2 秒間交互に点滅し、その後変換器は通常モードに戻ります。
HMT120 変換器をディスプレイオプション付きで使用している場合、校正時にディスプレイに次のテキストが表示されます。
  • Probe cal: RH 1 (プローブ校正:RH 1):緑の LED がゆっくり点滅することに対応
  • Probe cal: RH 2(プローブ校正:RH 2):緑の LED が速く点滅することに対応
  • Probe cal: T1(プローブ校正:T 1):赤の LED がゆっくり点滅することに対応
  • Probe cal: T2(プローブ校正:T 2):赤の LED が速く点滅することに対応
  • Probe cal: Error(プローブ校正:エラー):両方の LED が交互に非常に早く点滅することに対応