ケミカルパージオプション - HMP155

HMP155 ユーザーガイド

Document code
M210912JA
Revision
G.1
Language
日本語
Product
HMP155
Document type
取扱説明書

ケミカルパージオプションは、化学工場や道路など、化学物質による汚染にさらされる設置場所に適しています。

用途によっては、計測対象のガスに存在する化学物質(ケミカル)に影響されてセンサ感度が徐々に低下することがあります。次の図に、化学物質の影響によるセンサ感度の低下とケミカルパージの効果を示します。

図 1. センサ感度の低下

水分子を吸収するポリマの能力を低下させる妨害化学物質をセンサポリマが吸収し、その結果、センサの感度が低下します。ケミカルパージは、湿度センサを約 +180°C で数分間加温して、影響を及ぼす化学物質を蒸発させます。

HMP155 の起動から 10 秒以内に開始するようにケミカルパージ(起動時パージ)を設定できます。パージには、加温段階と冷却段階があります。8 分間のパージサイクルのあと、センサは通常モードに戻ります。

ケミカルパージが働いている間、出力値は約 8 分間固定されます。
注意 氷点下でパージ機能を使用しないでください。低温ではパージの効果が低下します。また、センサが通常の機能に戻るまでに時間がかかります。